水没機の対応について

 

溶接機が水害等で水没してしまった場合の対処方法を記します。

 

ü  完全に水没してしまった場合。

 →全損になる可能性が高く、お買い上げいただいた販売店様にご相談ください。

ü  製品本体の1/2位まで水につかってしまった場合。

 →下記を実行してみてください。

 

注意:

この方法は、災害にあわれた方への緊急避難的な対処方法です。下記の作業手順を完全に履行したとしても、再通電時に火災や感電のリスクがあることをご理解の上で、あくまでも自己責任で作業していただくことを予めご了承ください。

修理はメーカーに一任したいという方は販売店様にご相談ください。今回は大規模且つ広範囲に被害が発生しており、引取り対応や修理完成に相当のお時間をいただく可能性もありますが、責任をもって対応させていただきます。

 

※そのままの状態で、絶対にコンセントに差し込んだり、電源を入れたりしないでください。

     溶接機のカバーを開け、徹底的に内部を水道水で洗い流し、乾燥したエアで水分をある程度吹き飛ばしてください。この時、プリント基板や配線等には強い圧力のエアが直接当たらないよう注意してください。電源コンセント内も分解して乾かしてください。

     その後、カバーを開けたまま風通しの良いところで23週間そのまま完全に内部を乾燥させてください。表面上乾燥したと思ってもトランス内部などには水分が残っている可能性がありますので、慌てないで長めに乾燥させてください。少しでも水気が残っていると2次損傷をおこす可能性があります。

     完全に乾燥したことを確認し、カバーを完全に取り付けた上で電源投入し、正常に作動するかを確認します。不具合があればメーカー対応となりますので、弊社までご連絡ください。

  • 上記作業は、すぐにメーカーに入庫しても同じことをするしかなく、現地でやっていただくことをお勧めしています。これをやって正常に動き、そのまま使えるようになった例もあります。
  • 早急に修理をしてほしいという依頼もお受けしますが、その場合、内部を全て交換する以外に方法がなく、金銭的に大きなご負担を伴うことになりますことを予めご承知おきください。
  • 既に修理対応終了している機種もありますので「コチラ」でご確認ください。

 

溶接機タイプ別注意点

半自動溶接機:

  • 水没したワイヤは絶対に使用しないでください。
  • 水没したトーチはお取り替えを推奨しますが、最低でもインナーライナーを交換してください。

 

スポット溶接機:

  • 溶接ガンが水没した場合は、本体(シリンダー及びピストン部)以外で外せるパーツは全て分解し、水分を完全に拭き取り、乾燥させてからもう一度組み付けてください。
  • 水冷機は必ず冷却水を交換してください。タンクから冷却水を抜き、タンク内を清掃してから新しい冷却水を入れてください。